アレルギー関連疾患のセカンドオピニオン外来について

当院には、日本アレルギー学会の専門医が3名います。

いわゆるセカンドオピニオンを目的にご相談にみえる方も多いのですが、大病院の専門外来としてではなく、いつもは地域の子どもたちのホームドクターとして診療をしている視線を生かして、予約制で受診をお受けしています。

気管支ぜんそくや、長引く咳

以前のように、重症なので何とかならないかという相談はあまりなく、気管支ぜんそく気味かな?と言われて薬を使っているが、これでいいのだろうか、と、少し心配になっていらっしゃる方が多いです。また、咳が長引くので、咳ぜんそくかもしれないと言われて心配になったという方も多いです。このような症状は、年齢だけでなく、それまでの既往歴によっても判断、アプローチの方法が違いますので、一概には言えませんが、看護師が丁寧に予診をして、今までの経過を整理し、必要であれば途中に検査をはさんだりしますので、どうしてもまとまった時間が必要になりますので、日程的には時間指定の予約が必要になります。全く初診の方、一度クリニックにいらしたことがある方で診察券をお持ちの方も、クリニックにお電話で来院日時のご相談をお願いします。(土曜日などの繁忙日や専門医がいない日はお受けできないこともありますがご了承ください)
前医からの紹介状(診療情報提供書)は特に求めていませんが、それまでに行った検査などのデータを患者さんがお持ちでしたら、ご持参ください。
なお、できるだけ丁寧に対応したいと思います。ただ、1回の通院で的確なアドバイスができるわけではないことが多いので、その点はご理解ください。

食物アレルギー

最近は食物アレルギーについての診療研究がすすみ、治療方針もかなり変化してきました。当院でも治療することも大切ですが、それ以上に食物アレルギーの患者さんを作らないこと、つまり予防に力を入れてきたので、かかりつけの患者さんが新たに食物アレルギーになるということはほとんどないと言っても良いと思います。
しかし、食物アレルギーになってしまって困っているという方は、周囲にたくさんいらっしゃるようです。
食物負荷テストは、リスクも伴うので、原則として、かかりつけの患者さんに限定して、可能な範囲で安全に行っていますが、食物負荷テストが必要ない程度なのに悩んでいらっしゃる方の相談もかなり多いです。必要のない除去食を続けたせいで、かえってリスクを高め、重症にしてしまってはいけません。
  • まだ乳児期なので、食物アレルギーにならないようにするにはどうしたら良いかの話を聞きたい
  • 症状が出た(あるいは疑いがある)ので、ある食物を除去してはどうかと言われたのだが、それでいいのかどうか他の医師の意見も聞きたい
というような相談ならば歓迎です。一方、
  • 他の医療機関で食物アレルギーを継続的に診てもらっているのだが、学校や保育園に提出する書類をかわりに書いてほしい
  • 負荷テストだけをしてほしい
  • 血液検査を必ずしてほしい (必要かどうかは、診察の上で決めさせていただきます。保育園などに求められても必要ないことも多いです)
  • ヒスタグロビンの注射が有効だというので、その治療をしてほしい (現在、標準的な治療としては認められていません)
というようなご要望にはお応えできませんので、ご理解の上、ご相談にみえてください。

予約方法

セカンドオピニオンを目的に受診されたい場合は、予約機能付診察券をお持ちの方も、コンピューター予約ではなく、お電話 で直接お申し込みください。
看護師が丁寧に予診をして、今までの経過を整理し、必要であれば途中に検査(気管支ぜんそく・長引く咳などの場合)をはさんだりしますので、どうしてもまとまった時間が必要になりますので、こちらも余裕のある時間帯で対応したいと思います。土曜日など繁忙日や専門医が複数いない日は、通常はお受けできないので、ご了承ください。

他の先生の批判はできる限り控えます

アレルギー疾患は慢性疾患です。ですから、かかりつけの先生、かかりつけの医療機関との関係を損なうようなことはしたくありません。いろいろな考え方があるのだなと思っていただくのは良いのですが、セカンドオピニオンといっても、どちらが正しくてどちらが間違っているというような問題ではありません。ですから、「かかりつけの先生とこのようにおつきあいされるといいですよ」というようなアドバイスもすることがあります。気管支ぜんそくにしても、長引く咳にしても、食物アレルギーにしても、かかりつけの医療機関が時間をかけてみていくような性質のものなので、「資料をみて判断する」ようなセカンドオピニオンとは違います。ときどき誤解されてしまうのですが、それまでのかかりつけの先生を大切にするように話すと、星川小児クリニックでは診ませんよと断っているように感じられる方もいるようです。セカンドオピニオンと転院希望とは違います。セカンドオピニオンを聞いて、転院してみたいということであれば、通院が可能な範囲であればお受けしようと思いますが、受診の目的やご希望は私たちにもわかりやすくお伝えください。それまで診てくださっていた先生への批判はできる限り控えたいと思っています。

(おまけ)ネガティブなネット口コミのほとんどはセカンドオピニオンを求められたような場で起こりますが事情をご理解いただけたらありがたいです

残念なことですが、当院にも稀にクレームや、ネットでのネガティブな口コミがあります。普段は気にしないようにしていますが、実はセカンドオピニオンを求めてきた人や、ふだんのかかりつけ医は別にいて、たまたま受診した患者さんが書かれたものです。(ネットは匿名ですが内容から何となくわかります)
たとえば、「長引く咳」で受診されたとします。今までの先生も、この薬が効くかな、あるいは薬が効くようなものではなく、もう少しこのまま様子をみたほうが良いかな・・・と、いろいろと考えて診療されていることが多いです。お薬手帳などをみると、考え方がなんとなくわかります。
かかりつけの患者さんですと、一番最初に「様子をみましょうが遠慮なく言えるような関係であってほしいと思います」というようなお願いをさせていただきますが、「長引く咳」のような状態すと、それが喘息の症状の部分症状だろうと想像できたり、抗生物質が効く感染症、副鼻腔炎が隠れていることをみつけて治療できる場合などでしたら、薬が効くことはありますが、ウイルス感染症や心因性の咳などは、薬で治すことは無理な咳もあり、少し様子をみる(自然の経過を観察してみる=様子をみる理由のご説明をしますが)ようなことも多いのです。当院に相談すれば何とかしてくれるだろうと期待してセカンドオピニオンまたは転院を考えていらした方を、がっかりさせてしまうこともしばしばです。
ポイントは、毎回の診療の所見が患者さんに伝わり、薬を使うにしても使わないにしても、それはなぜなのか、何を期待してそうするのかがきちんと患者さんに伝わることです。お薬手帳や、患者さんからお聞きした情報から、今までの先生の考えているプロセスを想像して、「このように今の先生とおつきあいしていくと良いですよ。できるだけ同じ医療機関で診ていったほうが良いので、毎回毎回きちんと説明を聞いてみることが大事ですが、そのまま診ていただく方が良いと思いますよ。」とアドバイスをすることもあります。そのようなとき、患者さんの表情が変わることがあります。ここで診てくれないのかと突き放されているように感じる方もいるし、アドバイスをしたということで、上から目線だ(アドバイスですから、まあ指導のようなものですからそう思うのかな)と気を悪くされているのかなと感じることもあります。
ときに、お子さまのために、あえて厳しいことも言わなくてはならないこともあり、嫌われちゃうかな~と心配しながらも、こんな意見もあるんですよということをお伝えすることもあります。
食物アレルギーの診療でも、保護者の思い込み(食物アレルギーに違いない!)と、私たちの見立てとが全く反対になってしまうことがときどきあります。必ず検査をしてもらううんだと思って来られても、必要ないときに子どもさんに痛い思いをさせたり、無駄な医療費を使ったりもしたくないし、どうしたものかと困ることもあります。
このあたりが、かかりつけの医療機関ではない悲しさなのですが、後で、医師、スタッフと、「あんなに一生懸命診療してもこんなこと書かれちゃうんだね」と、正直とてもがっかりしますが、最初から期待している答(星川小児クリニックに行けば効く薬に変えてくれるというような)があって、思い込みでいっぱいいっぱいになっていらっしゃるのかなと思うところもあります。
それはそれで仕方ないのですが、やはり悪口を言われたり書かれたりして気持ちが良いわけではないし、ネットなどでは反論もできないし、後味の悪いものがあります。
でも、悩んでおられる方には、それでも、ぜひ寄り添いたいと思っていますので、そんな私たちの気持ちも知っていただいて、ご来院いただけたらうれしいです。
ご期待に添えなかったら本当に申し訳ありませんが・・・でも、星川小児クリニックが悪く思われても、結果的にその子が良くなればそれでいいんですけどね。(笑)