かかりつけの患者さんとは(補足)

当院で行っている食物負荷試験は、かかりつけ患者さんだけを対象にしています。
食物負荷試験は、リスクを伴いますし、時間も長時間が必要です。通常は病院で行うことが多く、誘発反応があったときの患者さんとのトラブルに備え、手術などと同様の扱いで、「念書」を求める病院もあるくらいです。
しかし、当院では、食物アレルギーの診療経験が豊富で、アレルギー学会専門医が複数いることもあり、原則としてその2名が同時に診療している時間帯で、しかも平日に限り、負荷試験を通常の診療と平行する形で行っています。(通常の診療をストップすることもできないので)
他の医療機関がかかりつけの患者さんの負荷試験はお受けしていませんが、ご容赦ください。
なお、かかりつけの患者さんという言葉は曖昧さがあると思われますので、具体的に示すと以下のような基準になります。健康保険でも、かかりつけ医登録をしていただくような場合の条件が決められていますが、おおよそ同じ基準になります。 当院では患者さんのコスト的な負担が増えることも避けたいので、健康保険上ではかかりつけ医登録を今のところしていただいていませんが、同じように考えています。
  • 通常の小児科の診療を受ける場合、当院を第一選択にしていただいている
  • 予防接種のほとんどを当院で受けている(特に乳幼児)
  • 乳児の場合は、乳児健診は主に当院で受けている(区役所で行う健診は除きます)
というような方をさします。
なお、当院をかかりつけとしている患者さんであっても、過去にアナフィラキシーがある場合や、長期の完全除去をしていた(かえって過敏性が高まって危険)などの場合は、当院での負荷試験ができないこともあります。その場合は、入院設備のある病院をご紹介します。
なお、当院をかかりつけにされている患者さんであっても、食物アレルギーについては、高次の病院で食物アレルギーのフォローを受けている場合(主に、アナフィラキシー歴があるなどの場合かと思いますが)は、負荷試験を含む専門性の高い検査はそちらで受けていただくようにお願いします。