懐紙とは、和紙を重ねて二つ折りにしたもの。もとは、その名の通り
ふところに束ねて入れておき手紙を書いたり、メモとして使っていたようです。
現在では、お茶席でお菓子をいただく時やお懐石の際に使われることはもちろん
こぼれたものを拭いたり、お金を渡す際に包んだりと、用途は様々です。
女性の身だしなみとして、バッグにしのばせておくのもおすすめですね
さて、今月のかわいいものはこれ。京都大原「卯庵」でおあずけ徳利の下に敷かれていた
懐紙を戴いてきました。何がかわいいって、オリジナルの兎がプリントされて
いるところ。この兎、でぶってて顔の何倍もある体がまん丸でちょっとふてぶてしい
それがまた、かわいらしくて憎めない。この卯庵の部屋にはちょっとした其処かしこに
この兎がいるのです。例えば、真鍮でできた釘隠しに、丸窓の飾り格子にと。
ところが、茶室で戴いたお菓子用の懐紙には、残念ながらこの兎はおりませんでした。
なぜなら、お薄のお菓子が老舗亀屋伊織に特注したという兎のお干菓子だったから。
こういった引き算の美学は、おしゃれにも大いにまねしたいところです。
できることなら先斗町の卯庵でお土産用にこの懐紙を分けていただけたらなぁと願うばかり。。。
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