- 伊藤レポートは江戸時代の六郷用水と村の生活を調べたもの。
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江戸時代の六郷用水と村の生活
六郷用水開削以前 (多摩川誌より)
千束の池水溜と池上西谷水溜池に頼るだけの,乏しい水利状況であったため、村々の耕地はほとんどが屋敷畑で、1村7〜8軒から10軒程度という貧しい閑村であった。(「新用水掘定之事」)その間の事情を、「北川家文書」は、「多摩川の清流有りと雖も甚だ水利に乏しく、千束の池水を灌ぎ其他2、3の溜井を導くのみにして、稲田甚だ僅々なり。故に村民常に稗、粟、蕎麦、野米を作るに止る。故に人家稀疎にして且貧なる。」と伝えている。生活用水は湧水に頼っていたようだ。 - 伊藤レポート全文 PDF 714k