- 私たちは平成21年6月から平成22年3月にかけ、大田区民大学「水先案内人養成講座__六郷用水に学ぶ」という講座を受講しました。このたび、受講した成果を生かすべく、「六郷用水の会」を設立します。この会を通じて六郷用水をより広く、より深く理解し、広く区民の皆様に六郷用水に親しんでもらう活動を続けたいと思います。
六郷用水は1611年(慶長14年)竣工しました。徳川家康の江戸開府に伴い新田開発の要請に応えるべく、小泉次太夫が14年の歳月をかけ開削したものです。家康の開府以前の旧大田区地域は水利の悪い荒地でした。六郷用水が完成したことにより、大田区の平野部一帯が稲作地帯へと変貌し、それは明治末期頃まで続きました。その後宅地化、工場の進出に伴い六郷用水は灌漑用水としての使命を終えドブ化され、その後ほとんどが暗渠化され、いまに至っています。いまはほとんど埋め立てられてしまっていますが、六郷用水は地域遺産としてとても価値ある存在です。
そのような認識のもと、六郷用水を広く区民にアピールし、新たな光を当て、区民に理解と愛着を抱いていただくよう活躍する母体として本会を設立し、広く活動を続けていきたいと思います。まずは六郷用水竣工400年を迎えるにあたり、いくつかのイベントを実施したいと考えています。講座受講者のみでなく、皆様の積極的な参加を心よりお待ちしております。
具体的な活動予定
◆六郷用水路歩きガイド
◆過去、現在比較の写真展
◆セミナー、シンポジウム等の実施
◆地図、冊子等の資料つくり
◆その他
「六郷用水の会」世話人一同