Day 2翌朝、身支度をしているとアメリカ人の子が部屋にやってきた。
彼女は、ルームメイトのベロ(エクアドル人)とシルヴァーナ(メキシコ人)と学校が一緒らしい。
シカゴ出身で日本にいたこともあるという。とても感じのいい子で、話が弾んだ。
彼女の英語は、完璧に聞き取れた。
少し安心した。
渡英したばかりの頃、全くといっていいほど人の言っていることが聞き取れなかった。
完璧に自信喪失した。
確かに私は人より耳が悪い。でもリスニングや会話で特にひどい成績を取った覚えはなかった。
結局のところ、私が学んでいたのは完全なるアメリカ英語だったのだ。
わかってはいたけれど、イギリス英語とアメリカ英語がこんなにも違うものだとは思わなかった。午前中はバスツアー。街の中の名所をバスから眺めた。
昼ご飯はタイ人の友達、エイミーとその友達と中華料理の食べ放題、そして買い物。
みんな買いっぷりが凄まじい。
対して買ったものといえば、持ってくるのを忘れたタオルにお土産という私を見て、エイミーが
「ごめんね。RIOはショッピング好きじゃない?」と心配してくれた。
やっぱりタイ人は気が利いて優しい・・・
と思いかけてやめた。
エイミーが気が利いて優しいのだ。
また無意識に国籍で人を見ようとしていた。
昨日誓ったばかりだというのに。
なぜ私たちは何もかもひとくくりにしたがるのだろう?
人種、国籍、性別、会社、学校・・・
面倒くさいから?自分はその一員じゃない、あるいはその一員だって確認したいから?その夜、ある事件が起こった。
なんと、日本人の男の子が突然意味のわからないことをしゃべり始めた後、
意識を失って病院に運ばれたという。
彼は、結局旅行中三回病院に運ばれた。
誰もがストレスの溜まりすぎが原因だろうといった。
彼はよく気が利くし努力家で、英語でも日本語でもおしゃべりなのだそうだ。(アメリカに6歳まで住んでいたらしい)
ただ、後日偶然電話で話す機会があった時のこと:
「大丈夫かって?うーん、まだちょっとひきずってるかな。ていうか倒れたこと、まったく覚えてないんだよね。
でも、その時ちょうど日本で古い友達が死んだって聞いて。団体にこのこと言ったら非現実的だって言われてさ〜・・・(以下略)」
結構怖い。
*この夜行われた"Witchery Tour"の模様。エディンバラの過去のグロテスクな歴史に関連する場所を巡った。
建物などは当時のまま残っているものが多いので結構リアル。
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