此処で彼女達のパーソナリティをご紹介。

    
  
  左からシルビア、キャンディ、ローラ、ウエンディ、私、ジェニーそしてキャロル

先生のキャロルは典型的なカナダ人。
学問、芸術、音楽、スポーツ等に造詣が深く、会計管理会社の経営者であるご主人とは、夫婦単位で
お付き合いをさせて頂きました。
彼女の次男、Steve(スティーブ)はバークレー音大出のソウル・ギターリスト(ヴォーカル兼)です。
バンク−バ−出身の世界的スーパースター:Bryan Adams(ブライアン・アダムス)の自宅スタジオで、
スティーブのファースト・アルバムをレコーディングする際、音楽好きな私もお邪魔虫で、スタジオ訪問
と言う凄い経験が出来たのも、全てキャロルのお陰です。
バンザ〜イ!
現在はコミュニティ・センターでのレッスンはリタイヤー、自宅で週一度だけグループレッスンをするのみ、
後は、旅行、サイクリング、ゴルフやガーデニング等の趣味で、ご主人と楽しく暮しているようです。

ウエンディは兎に角、凄い人!
上海の超ブルジョアであった彼女の家族は、1966年から10年間執行された、文化大革命(中国の政治
思想・文化闘争)の為、中国に莫大な財産を残して命からがら香港に亡命した、と言う、平和ボケで呑気
に暮している井の中の蛙的日本人の私には、想像を絶する経験の持ち主でした。
そんな辛い過去を持っている彼女にも拘らず、底抜けに明るく、何にも動じない、また、大陸的なスケール
の大きい女性でした。
当時、彼女もYamahaのエレクトーンに夢中になっていた事から、急激に私達の仲が深まったのです。
彼女の人並み外れた集中力と運動神経は、学生時代、中国国内の水泳・自由形の記録を残した事や、
現在、Ballroom Dance(社交ダンス)競技会のバンクーバー代表になっている事から、裏付けられます。
その上、彼女はとても美人でチャーミング、そして、情熱的で、心の温かい、私の憧れの女性です。
バンクーバー時代, 挫けそうになった時、彼女に何度も檄を飛ばしてもらったお陰で、私自身色々な分野
にチャレンジする事が出来、彼女には感謝の気持ちで一杯です。
その彼女の口癖は"Junko!You can do it !"でした。

60台後半のフェイは、長年住み慣れた福建省を後に、バンクーバーに家族で移り住んだばかりで、
知人も友人も少なく、心細く家に閉じこもっている姿を見て、もっと外に出るようにと息子夫婦から勧められて、
この学校に入学して来たのでした。
彼女の自慢のコレクション:中国王朝時代のアンティーク家具や、これもナカナカ手に入らないアンティーク
の亜鉛壷(しかも沢山)を、彼女の家にお邪魔した時見せて頂き、それらの細工の素晴らしさに驚かされました。
こうやって、異文化に触れるのも、楽しいものですね!

心優しい、日本びいきのジェニイは、愛犬も秋田犬!
何かにつけ私を質問攻めにする、好奇心旺盛の淑女でした。
当時、英語がおぼつか無いのにも関わらず、地域の婦人会に入って、ボランティア活動に情熱を注いでいる
彼女の姿には、頭が下がりました。がらっぱちで気の強い私は、お花を心から愛する彼女と居ると、
その彼女の穏やかでゆったりとしたムードに包まれ、何時も心が癒されるのでした。
彼女の趣味はガーデニング。
自宅の大きな庭に咲いた、色々なお花で作った押し花カードを、一杯プレゼントして貰いました。

ご近所のローラは、毎日我が家の前をご主人と仲良くウォーキングしていましたが、ご主人は地区の役員
などを率先して引き受けて、熱心に活動され、地域社会に貢献されておりました。カナダの慣習や近所付
き合いの仕方等、不慣れな私に、度々アドバイスをしてくれたものです。旅行などで長期留守の際は、
何時もお世話になっていました。

私と出会った時は、バンクーバーの高級住宅地、ショーネシーのブール付き大邸宅に住む才色兼備の
財閥の奥様:キャンディは、その後、ご主人の事業の失敗で、不動産の営業をする等して家族をバックアップ
していたのですが、バンクーバーでは仕事が無いと、東部のトロントへ越して行ってしまいました。
ひょっとして、1997年の香港中国返還の脅威を感じて、台湾から移住してこなければ、今でも悠然と何の
不自由もなく、上流階級の奥様として生活していたのかも知れず、彼女の波乱万丈の人生を思うと、
胸が痛みます。

そのキャンディの大親友、何時も日本の事を楽しそうに話してくれた、親日家のシルビアもやはり家庭の
事情で台湾へ帰国してしまいました。
家族が、カナダ、台湾と離散して生活をするのは、英語のハンディのある子供達の教育問題や、女、子供達
で留守宅を守らなければならない防犯面での不安等と問題も多く、そう簡単な事ではないようでした。
もちろん金銭的な面もあるのでしょうが、、、、。

同じ様な理由で、ミミも早々と香港へ帰国して行ってしまいました。

            
我が家でのホームパーティ

当初、イギリス領土であった香港が中国返還する事によって、中国の軍隊が香港に押し寄せて来て、
個人財産を没収し社会主義国家になるか、あるいは、貧しい民衆が暴徒と化し無政府のカオス状態になるか、
色々心配されましたが、案外(良い意味で)、返還はスムーズに行われ、多少の変化はあたものの、
香港は以前のままで存続したのです。
始め、どうして、お金持ちの台湾人も同じ様にカナダに逃げてくるのか分らなかったのですが、香港が陥落
すれば、勢いを増した中国が、一つの中国の意識を高め、台湾を攻撃してくる、、、
と心配した人達が大勢居たのでした。
しかし、不慣れな異国:カナダの地で、夫たち(カナダでは彼等が働ける場が無いのと、香港や台湾の方が
経済の活気が違う)と離れ離れに暮すよりは、何も問題が無ければ、愛する祖国に帰って家族と一緒に暮す方
が幸せな事は、言うまでも有りません。
しかしその帰国も、安全パイのカナダ移民権を、ちゃんと確保してからの事と思いますが、、、?

我がクラスのボス的存在であったウエンディ(もちろん)に対抗する、もう1人のボス!クリスティはちょっと
恐い第一印象なのですが、人のいい、根っからの料理好きなおばさん! 
その彼女の性格を見抜いた私が、"日本人の奥様方を相手に、中華料理のレッスンをしてみる気はない?"
と打診した事がきっかけとなり、その後、週3クラスも抱える程の料理教室の大先生になって行ったのでした。
人の才能は、何処に潜んでいるのか、全く未知数ですね? 
これも、ウエンディの請け売り、"Christie!You can do it !"でした。
Back to ESL Part1
Episode6
Go to Home
"E.S.L." Part2.