ロンドンに来たからには
やっぱりアレ


究極のエンターテイメント

ミュージカル!


三日目(London)


朝はまたコンチネンタル。
食べて、食べて、食べまくる。

食後は、ショッピングをしに、ロンドンの街に繰り出す。

最近では、インターネットもはびこり、日本にいながらにして
世界中のどんなモノでも手にはいるようになったというけれど(私もそう思っていた)

それは、ウソだ。

まずは、「NEXT」。
家族全員で愛用している英国ブランド。
センスがいい、形がいい、安い、イギリスしてる。


と、日本にある「NEXT」の商品を見るだけで思っていたけれど、
本場は、どんなに違い、どんなに洗練されていることか!

結局のところ日本には、「日本用」のモノしか入ってこないのだ。
売れることしか考えてこなかった結果だ。
日本で手に入る「世界中のどんなモノ」は、世界中のどんなモノの全てじゃない。
まやかしだ。

インターネットで手に入る?!
調べてみたけれど、インターネットで手に入るモノなんてご・く・わ・ず・か、だ。


次は、かの有名な「MARKS&SPENCER」。
イギリスに来てるって感じだ。
お土産や、こまごましたもの、昼食兼夕食用のサンドウィッチを買って引き上げる。
どうでもいいけれど、MARKS&SPENCERのサンドウィッチは、種類が豊富でおいしい。

その後、ドラッグストアに寄ったりしてぶらぶらしていたのだけれど、
父さんの腰が、限界に達し、しぶしぶ戻ることに。

母さんと二人ででなおす。
欲しかった紅茶も手に入れて、マクビティと夕食用の牛乳を買いにコンビニへ。
イギリスのパスチャライズドの牛乳は、日本で飲んでいた白い液体がなんだったのかと考えさせられる。
それほど、ウマい。
あ、マクビティーもね、ぜんぜん違って・・・キリがないからやめよう。

話は戻ってコンビニで、母さんがマクビティーをひっくり返してしまった。
それは、もう派手に。
棚の奥から奥から溢れるマクビティー。
一生懸命拾っていると、店員が少し怒り気味で
「いい、いい。触らないで。やるから。」

「もう、このコンビニ一生来れないよ。」
「あんな事気にしなくていいんだよ。それに一生来ることないって。」と、笑いながら母さん。

そうなのだ。
私達は、明日、アイルランドへ発つのだ。

結局マクビティーを三本と、牛乳を一本、新聞を一紙買って、コンビニを後にした。
そして、本当に、その後も、もうそのコンビニを訪れることはなかった。

そして、ロンドンを、ゆっくりと、噛みしめるように歩き回った。

Want to walk around London? Click me.

夜は、お待ちかねのミュージカル!
ABBAの音楽が使用されていることで今話題の「MAMMA MIA!」だ。

日本のミュージカルとは言うまでも無く別モノ。
私が始めて観たミュージカルはイギリスでの「CATS」だったから良かったんだけれど
劇団四季なんかを観てそれをミュージカルとして認識していたらそれは不幸だったろう。

舞台であるギリシャの家のセットは美しく、ダンスもカッコいい。
現代向けに作られているから、ところどころにユーモアがたっぷり。
もちろんテンポが早くて話の内容なんてちんぷんかんぷんだったけれど。

そして、圧倒された!その音楽に。
当たり前だけれど本当にイイ曲ばっかり。
それに加えて、ミュージシャンのレベルの高さが半端じゃ無い。

印象的だったのは、舞台セットを移動する時だ。
全て、キャストが手動で動かしていた。
そこに、なにかのこだわりがあるのだろうか?
そういえば音楽も記憶している限りでは生のみだったな。

ミュージカルが終わると、アンコールに答えてのパフォーマンスに続き、
ある老夫婦がちょうど記念すべき何番目だかの観客だという事でステージに呼ばれた。
「もう○○人以上の方に観ていただけたという事で、みなさまありがとうございました。
感謝の意をあらわしてこの御夫婦にニューヨーク旅行をプレゼントします!」

ヒュー!!

他の観客の歓声と拍手とは裏腹に老夫婦は非常に複雑な表情をしていた。
なんだって、この時はあのテロのほんの五ヶ月後だったんだからね。

それにしても、あういう風に音楽をやっていくのは楽しそうだ。
もちろん、バックミューシャンのこと。
歌ったり、踊ったりする事は無理でも(大の苦手だしね)
その下で一体となって音楽を奏でる。
その音楽は、舞台を彩り、キャスト達を波にのせ、観客の心を震わせる。
素敵な仕事だ。
しかし、この仕事を得るには相当な技量が必要だろう。
なんて帰りにSOHOを歩きながら考えていたら、
でた!またあの人たちだ。
ストリートミュージシャンが同じところで同じ事をやっている。
昨日と同じようにまた楽しそうにやっていた。

でも、こういうのもいいかもしれないな。

生活に困らない程度生活が維持できれば
本当に音楽を楽しめるところで音楽をやりたい。
大好きな人たちと、大好きな音楽を。

そして私は翌日、大好きな人たちと大好きな音楽に溢れた地に行く事になる。

アイルランドだ。


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追記:小学校六年生の時のイギリス紀行はこちら。(母のページのもの)