水分をあげるタイミングはすぐではない。嘔吐が落ち着いてから水分を少しずつ・・・


 「嘔吐や下痢のときには水分補給が一番大切じゃなかったの?」と思われるお母さんは多いと思います。もちろんそうなのですが、それは吐いたらすぐに水分をあげなくちゃいけないという意味ではありません。
 通常の急性消化不良症は、吐いた後「ケロッ」とすることが多いですが、だからといってすぐに水分をゴクゴク飲ませてしまえば、たいてい吐いてしまいます。まあ最初の2〜3時間はさっぱりしたイオン飲料でも吐いてしまうことが多いです。
 数時間したら、たいてい吐き気もおさまってくるので、それからチビリチビリと水分を試しにあげてみましょう。イオン飲料(赤ちゃん・小児用が薬局で売っていますが、スポーツドリンクしかなかったら半分ぐらいに薄めるとよいですし、また、家庭で作る経口補水液というコラムも参照してください)麦茶でもいいですけどね。でも、経口補水液はお勧めですよ。
 最初は10cc、次は15分おきに、20cc、30ccと、ちょっとずつ増やしながら、植木鉢に診ずをやるみたいにあげてみると結構うまくいきます。5ccずつ5分ごとなんて書いてあるテキストもありました。これならまず大丈夫だと思います。
 もし眠ってしまったら、別に朝まで寝かせていても、それで脱水になってしまうわけではないので、目がさめてから水分をあげてみてください。
 あ、でも下痢もしている・・・大変・・・なんて言わないでね。嘔吐と下痢が重なるのは普通ですよ。そのことについてはこちらをクリック


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