下痢だけならあわてないで
下痢をしているというだけでは、夜間にあわてるような緊急性はありません。しかし、腹痛が続いて苦しがっていたり、水分が十分にとれずぐったりして半日以上尿が出ないようなときは、早めに救急外来を受診してください。
それから、粘液や血液が混じった便、黒っぽい下痢便が出てきたようなときは、腹痛がひどくなくても、早めに小児科にみせてください。夜間にあわててというほどではありませんが、翌日にはみせてください。このような場合は細菌性下痢症の可能性があり、たいてい便の細菌培養を行います。
ただし、「お腹がとても痛い」で説明した生後半年〜2才ぐらいの子に多い腸重積症も血便(いちごジャムのような感じになります)が特徴のひとつで、これは緊急事態。でもこの病気であれば、激しい腹痛が間欠的にきますので、機嫌がかなり悪いはずです。
水様性の下痢の場合、高熱もなく、尿が十分出ていて、元気であれば、2〜3日家庭で様子をみることもできますが、続くようであれば受診してください。その際、食欲がなければ水分の補給に気を配ってください。そんなときにはORSという経口補水液がおすすめです。