横浜市のおとな(19歳以上)向けMRワクチン助成

風しんだけでなく麻しん対策にもなる

この事業の表向きの目的は、風しんの流行を抑え、先天性風疹症候群の発生を防ぐことにあります。
風しんが大流行したときに、成人男性を中心に多くの方が風しんにかかりましたが、それもそのはずで、男性は風しんワクチンの接種機会がなかったか、あっても1回だけだったからです。
残念ながら、風しんの流行時には、妊娠をしている女性のパートナーしか風しんワクチンの助成がありませんでした。これでは、妊婦さんを社会で守ることはできません。遅きに失した感はありますが、2015年度から5年ほどの計画で、成人のMR(麻しん風しん)ワクチンの助成が開始されます。
もうひとつの目的は、麻しん対策です。風しんだけの対策ならば、風しん単独ワクチンを使えばよいのですが、使用するのはMRワクチン。当然、麻しん対策にもなります。風しんワクチンを1回しか接種していない方は、たいてい麻しんワクチンも1回しか接種していないことが多いので、一石二鳥です。
厚生労働省の指示による「風しん対策」(先天性風疹症候群を防ぐ)に、横浜市が良い意味で手を加える形で作られた制度なので、どうしても、接種対象者の要件として、どうしても「妊娠」とからめた説明になっていますが、おそらく本音のところでは、成人の麻しん、風しんの両方を防ぐということが大きな目的になっていることは間違いないと思います。

ワクチンの助成が受けられる方

19歳以上の横浜市民で

1.妊娠を希望している女性
2.妊娠を希望している女性のパートナー
3.妊婦のパートナー

のいずれかで、過去に2回以上風しんワクチン(MRワクチンも含む)を接種している方は必要がないので除きます。妊娠の希望を前提にしていますが、横浜市もできるだけ多くの方に接種してもらいたいという考えですから、今すぐに妊娠を希望するということでなく、その準備でもよく、パートナーとの婚姻関係も問いませんし、パートナーの個人情報は必要ありません。早い機会に接種をおすすめします。

接種するワクチン

MRワクチン(麻しん風疹混合ワクチン)を1回接種します。接種後4週間は他のワクチンは接種できません。インフルエンザワクチンなどとの同時接種は可能です。

接種料金

3300円(税込)

接種券、接種資格証明に必要なもの

接種券はクリニックにあります。ご住所、年齢を証明できるものをお持ちください。

予約

予約機能付診察券をお持ちの方は、予防接種の予約をしてください。お持ちでない方は、早めに(前日、当日では受けられないことがありますので、できれば数日前までに)お電話でお問い合せください。お子さまの診療のついでにパパやママが接種するのも歓迎していますが、対応できる時間帯とそうだない時間帯があります。予防接種の予約について詳しくはこちらもご覧ください。