2023-24シーズンのインフルエンザワクチンの意義について

新型コロナウイルスが流行した2年間(3年前、2年前)は、ほとんどインフルエンザが流行しませんでした。
1年前は、流行しましたが、小流行になりました。しかし、同じ高校で400人が同時に感染するなどの報道でもわかるように、日本人全体のインフルエンザに対する免疫は低下していますので、夏でもインフルエンザが発生しています。本格的なシーズンになるとかなり大きな流行が予想されます。
今シーズンについての考え方をまとめてみましたので、参考にしてください。

オーストラリア(南半球)での流行状況が参考になる

以下は、オーストラリア(南半球)のデータです。5月頃から急増していますが、報告数としては、2022年よりは少ないということです。
またグラフには示しませんが、小児の年齢で高い報告率であるということです。


小さくて見にくい場合は図をクリックしてください。

日本ワクチン学会では、今年に限ったことではありませんが、「本学会は、生後 6 か月以上のすべての人に対するインフルエンザワクチンの接種を推奨します」という見解をだしています。

昨シーズン、日本人は(オーストラリアなどの欧米文化とは違い)マスクをしているということもあり、心配したほどではなかったのかもしれません。
今シーズンはマスクもはずしていますし、昨年のオーストラリア(上図の黄色い線)のようになるかもしません。

インフルエンザワクチン接種の時期/ワクチンの供給量

本年は、夏でもインフルエンザが発生していますので、例年よりも早く9月中旬からの接種ができるように準備しています。メーカーも早期の供給をする予定です。
ワクチンの供給はかなり流動的ですので、注意が必要です。
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