CoMpLeX
コンプレックスは星の数ほどあるけれど、
一番気にしているのが、「毛深い」だ。
あんまりにも、周囲(特に男子)が「毛深い」とうるさいので、
一度だけ、手・脚を脱色してみた。
脱色し終わって、親に見せようとしたら、全く無関心なようで振り向いてもくれなかった。
でも、自分はかなり満足した。
翌日、私はもう、それはルンルン気分で登校した。
これで「毛深い」から卒業だ!
・・・が。
席について、授業うけて、眠りこけて、友達とばかやって、からかったり、からかわれたり・・・・
なんだ、なんも変わってないじゃないか。
友達の数だって、増えても減ってもいない。
からかわれる回数だっていつもと同じ。
お弁当の味も、授業も、何もかも。
結局、脱色しても何も変化はなかった。
でも、私は満足。コンプレックスが一つ減ったんだから。
ストレスだって激減した。
昔、新聞の投書であったっけ?
ちょうど私と同じくらいの女の子が、
「一重がコンプレックスで、もう本当に毎日が嫌です。」
そしたら、その返事で
「一重が嫌なら、整形して二重にすればいい。
それによってあなたが幸せになれるのなら、いいんじゃないですか?」