急ぐ咳(はやく病院に連れて行かなくてはならない咳)というのは、ひとくちで言うと、「呼吸困難をともなう咳」です。
お子さんは「息が苦しい」とは言えませんから、どういう状態が呼吸困難なのか知っておくとよいですね。それでは小さい子の呼吸が「苦しい」のか「そうでもない」のかはどうやって見分けたらよいのでしょうか。
これらの症状があるようだったら、その子の咳は「呼吸困難をともなっている」と考えたほうがよいかもしれません。
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呼吸困難はなさそうだし、食欲もあるのだけど、夜中の咳が目立ち、ときにはセキ込んで吐いてしまうようなことがあります。吐くほどひどい咳、眠れないほどひどい咳と思うかもしれません。でも、ひとしきり咳込んだ後はおちついて眠ってくれます。このような咳はあわてることはない咳です。
また、咳は必ず止めなければいけないということもありません。咳の種類によって止め方、見方もそれぞれ違います。止めてあげることで楽になる咳もありますが、咳という反射それ自体はじゃまなものを排除するための生理的なものでもあるので、がんばって咳を出させてあげたほうが良いことも多いのです。
まあこのへんのことは普通の時間の診療のときにお話しましょうね。