典型的な熱性けいれんは緊急事態ではない


 小さな子は脳の発達が未熟なので、熱が急激に上がったという変化についていけず、ときにけいれんを起こしてしまうことがあります。これを熱性けいれんといいます。日本人は比較的多く、5%ぐらいのお子さんがこの熱性けいれんを起こします。でもほとんどのお子さんが5分以内でおさまり、後遺症もありません。つまり、典型的な熱性けいれんは緊急事態ではありません。では典型的な熱性けいれんとはどのようなものでしょうか?

 以上の条件にすべてあてはまれば、ほぼ典型的な熱性けいれんと考えてよいでしょう。そうでない場合は、夜間休日であれば救急センターを受診することになりますが、すでにけいれんがおさまって意識も回復していれば、救急車を呼ぶ必要はありません。
 また、よく高熱が急に出てきたときなど、ゾクゾクして手足がピクッとふるえるようなことがありますが、これは悪寒です。けいれんと思って心配されるときがありますが、意識があればけいれんではありません。

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