突発性発疹ってどんな病気?


 「小児科に行こう!」では、個々の病気についての説明よりも、初期の家庭での対応を中心に説明していますが、0〜1歳の赤ちゃんが熱を出してクリニックに行くと、「う〜ん、かぜか突発・・・かな?」と言われることがあります。医師のほうもあえて突発性発疹について説明してくれないこともあるくらい、よくある病気なのですが、はじめてのお母さんやお父さんにとってはそういわれてもご存じなくて当たり前ですね。ですので、突発性発疹についてはここで説明してしまいましょう。
 この病気は、ヒトヘルペス6型または7型ウイルスが原因。生後6か月〜1歳6か月の子に多く、はじめてのお熱がこの病気ということもよくあります。熱のわりに元気で食欲もまあまあということが多く、咳や鼻水というような熱以外の症状も目立ちません。効く薬があるわけでもないので、「様子をみましょう」と言われることが多いのですが、なにせはじめてのお熱だったりするのでそれだけじゃ心配ですね。でも、小児科医が「突発かも・・・」と言ったときは、たいてい、熱のわりに軽症なので突発かもしれないという意味なのです。
 突発性発疹だったら、2〜3日熱が続いて当たり前です。その間、熱のわりに意外に元気で食欲もあまり落ちないことが多いのです。熱が下がった後、ブツブツがでてくると突発らしいということになるわけですが、そのときは機嫌がかえって悪くなることが多く、実はこのことも予想ができることです。どんな病気も「予想がつく」と結構安心できるものですね。


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