インフルエンザの検査
<発熱してすぐだと検査をしても意味がないことが多い>
インフルエンザシーズンの1〜4月に高熱がでると、すぐにインフルエンザかどうか検査をしてほしいという方が多くなります。たしかに、抗インフルエンザ薬(タミフル)の効き目を考えれば発症後早めに使いたいという気持ちもわかるのですが、ただ早く検査をすればよいというものでもありません。その理由をお話しましょう。
実は、発熱してすぐだと、本当はインフルエンザなのに陽性に出ないということも多いのです。だいたい発熱から24時間ぐらいたつと検査の信頼性はよくなります。なので、あわてて来た方に「今日は検査はやめておきましょう」ということもあります。健康保険で何回も検査するわけにもいかないし、ちょうど良いタイミングを狙う必要があるのです。もちろん、今後検査の感度が上がれば早期に検出することも可能になるかもしれませんが、今のところ最低でも12時間ぐらいはあけてから検査をしたいと思います。