夜間休日だけは小児科にかかりたい?
日常診療と救急診療は切っても切れない関係 (ふだんからよいかかりつけの小児科を持ちましょう)
ふだんかかるのはどの医者でもいいけど、悪化したら小児科医にみてもらいたい、だから夜間や休日は小児科医に待機してもらわなくちゃと思っている人も多いと思います。でも救急外来を担当していると、むしろ、かかりつけの小児科とどう接しているかが大事だなあと思うこともしばしばです。
「薬飲んでおいてください」「夜に熱が高くなったら救急外来に行ってください」だけのかかりつけ医では困ります。熱が出たときはまず家庭でどう対応すればよいのかをお話するのも大切なこと。病気の子を診察したときは、予想される経過はもちろん、どういうときは心配でどういうときは大丈夫なのか、保護者がある程度自分で考えられるように説明するのもかかりつけ医の役目です。
夜の救急外来を担当していると、患者さんとかかりつけの小児科との関係、医師やナースの質が問われるものなのだということを痛感し、明日から自分もがんばらなくちゃと身が引き締まります。
救急外来は必要です。でも、かかりつけとよい関係にある患者さんは、不必要な救急外来受診はほとんどしませんし、必要なときには、タイミングよく救急外来を利用してくれているなあと思います。
つまり、日常診療の内容と救急外来は切っても切れない関係にあるのです。夜間、休日だけ小児科医に頼るのではなく、ぜひお子さんのかかりつけとしてよい小児科を選んでください。