B型肝炎の予防接種について(2013.3.1改訂)
日本小児科学会の推奨する予防接種プランが、2011年6月に発表されました。それによると、B型肝炎の予防接種も生後2ヶ月から接種ということです。
もちろん、重要な予防接種であることにはその通りです。
ただ、B型肝炎は、血液や体液を通じて感染しますので、母親がキャリアである場合を除き、従来は、特に乳児期や小児期に急ぐ予防接種ではないと考えられてきました。
もちろん、稀ではありますが、父子感染もありますし、家庭内にキャリアがいる場合は注意しなくてはなりません。また、保育園などにキャリアがいても、個人情報保護法の壁があるので公開されませんから、いるともいないともわかりません。保育園での園児の他児への噛みつきなどの可能性も考えると、やはり早期に接種しておいたほうが良いのかなとも思います。
また、単にB型肝炎の予防のみならず、将来にかかるかもしれない肝臓がん予防という意味でも、重要なワクチンです。
ひとつの比較としてですが、最近導入された「ロタワクチン」よりも、「B型肝炎ワクチン」のほうが、重要性は上になります。
なお、当院ではご希望の方に接種しています。現在流通上の問題がなければ常時在庫をしています。「平日の予防接種」「土曜の予防接種」などのご予約で受けられます。
接種スケジュール(母子感染予防の方は除き、特にハイリスクではない一般の方のスケジュールです)
1回目
↓ 約1ヶ月
2回目
↓ 約5ヶ月
3回目
接種間隔について、添付文書に記載されている文章は下記です。当院ではわかりやすく、1〜2回目の間隔を「約1ヶ月」、2〜3回目の間隔を「約5ヶ月」と表現しました。
<添付文書に記載されている文章>
通常、0.5mLずつを4週間隔で2回、更に、20〜24週を経過した後に1回0.5mLを皮下又は筋肉内に注射する。ただし、10歳未満の者には、0.25mLずつを同様の投与間隔で皮下に注射する。
料金(2013.7.13〜)
9歳まで¥4300 10歳以上¥4800