予約制だと不安ですか? 
小児科では予約制と患者さんへの情報支援は車の両輪

星川小児クリニックは予約制なので不安・・・という、「小児科初心者」の方の声を良く聞きます。
「小児科で予約制なんて無理だよ」という大先輩の忠告も昔はありました。
当院の予約制は90年代半ばに開始しましたが、そのころは予約制(予約優先制)の小児科なんてほとんど無く、ご理解をいただくのが大変でした。
プッシュホン式の電話はかなり普及していましたが、まだダイヤル式(回す)が残っていた時代です。ピーポーパーという音を機械が認識して予約時間を判断し、認識していたものです。家庭で使えるインターネットなどありませんので、電話回線だけが頼りです。コンピューターに最初は1回線、すぐに増設しましたが2回線がせいいっぱい(2回線分の仕事を同時にするということが画期的)という能力でした。
それでも2時間、3時間待ちが半分に減れば大成功ということで、導入しました。その当時は、予約時間は「来院指定時刻」であり、「診察開始を約束しているわけではない」ということをPRし、待ち時間を減らすことが目的なのだということを理解していただくように努力しました。最初は機械そのものの能力が今よりも数段劣っていた(すでに今の機種は3代目)ので、曜日による細かい設定などが難しいなどの問題はありましたが、時刻を指定するという方法はそのころも今も変わりません。
導入後、予想どおり待ち時間が減り、多くの患者さんにとても喜んでいただくことができました。やむを得ず予約外で来られた方にとっても待ち時間は短くなりました。
しかし、これも予想どおりですが、「小児科で予約制をするなんて!」「予約といいながら待たせるとは何事だ!」というような方もおいでになりました。
おそらく予約制の導入により、患者さんは一時的に減少したと思われます。
ただ、徐々に、予約制のメリットも理解していただけるようになったのか、あるいは予約制に抵抗感のある方が当院から去っていかれたのか、当院の予約制は地域に浸透していきました。
しかし、すでに当時のことをご存じの患者さんはほとんどいません。
ですので、待ち時間が「仮に予約制でなかったら」という状態と比較して、短いのだから勘弁してほしい・・・というような言い訳も効かなくなってきたように思います。
最近は予約制の小児科も増え、「小児科で予約制なんて無理」などという言葉はまず聞かれなくなりました。ただ、はじめてお子さんを育てられる親御さんにとってみれば、予約がとれないと診てもらえないんじゃないか(そんなことはないのですが)・・・という、漠然とした不安、星川小児クリニックのハードルが高いというイメージにつながるのかもしれません。
そのような不安は、通院していただいているうちに、特に、僕らやナースとの会話の中で、すぐに解消されていくと思いますが・・・
なぜかというと、小児科に来る患者さんの病気は多くは「急ぎ」ではないからなのです。(でも急ぎのこともあるのがポイントですね)
でも、
急な発熱、急な嘔吐、喘息発作など、いかにも「急ぎ」であるようなイメージがつきまといますね。
しかし、初期にどう判断し、どう対応していくかを僕らはできるだけ早く「お教え」したいと思います。「教える」などというと、生意気な表現ですが、学校の先生なんかとは違いますからね(笑)。そうですねぇ・・・テニススクールのコーチとかぐらいに思ってください。
例えば、「初心者コース」、「熱がでたらまずどう考えたらいいか」をお教えするのは、何も熱が出たときじゃなくてもOK。もちろん実際に熱が出たときにお話しすると、リアルで良くわかっていいですが・・・(次に熱が出たときに役立ちますよね)
こうやって「良くあるパターン」をお話ししていくと、そう何種類もあるわけじゃない・・・つまり、発病初期はおうちで結構様子をみることができるようになります。そうしておちついて「いつ頃受診したらいいか(急いだ方がいいかどうかも含めて)」を考えるわけです。(もちろん徐々に慣れていくということですが)
当院の一般診療の予約は「前日から(再診の予約も初診時に受付でとることはしません)」ですので、少なくとも前日のお昼ごろまでなら翌日の予約は比較的自由にとれると思います。ですから、多分、実際に当院を使っていただければ実感していただけると思うのですが、初期のホームケアを僕らやナースからいろいろとご指導しますので、「小児科の予約制のメリット」を安心して味わっていただけると思っています。ぜひ安心しておいでください。

でも、次のような患者さんは、予約制には向かないし、当院には合わないと思います。

  1. 受付で強引に頼めば予約をとらなくても早く診てもらえるだろうと内心思っている人(強引さでわかっちゃいますよ)
  2. 予約をとるのが面倒だから嫌だと最初から思っている人(予約をとるとらないは自由ではないかと思われるかもしれませんが、当院は予約をとっていただくのが原則です。予約をとらない方が増えると、予約をとった方の待ち時間が増えてしまうのです。都合の良い時間帯の予約がとれなかったり、急ぎの症状などで、やむを得ず予約外でおいでになる方は仕方ないのですが、最初から予約をとるつもりのない方は歓迎していません)
  3. 無断キャンセルするのが平気な人(予約制を維持する根幹ですから・・・無断キャンセルをした場合は次の診察時にナースから注意させていただきますが、注意されると怒り出す方がいます。もちろん注意されて怒るような方だということはチェックしていますが、そういう方は来ないでくださいね) ※3回無断キャンセルすると以後予約ができなくなり、毎回待ち時間が長くなります。

有料の診察券について

予約は、予約機能付診察券をご購入いただいた上で、携帯電話のWEB機能、ご自宅のパソコンを使って、全体の予約状況をみながら希望の時間帯を予約することができます。もちろん、ご家庭の電話からも24時間コンピューター音声でお受けしています。なお、この「予約機能付診察券」はコンピューターに直接入力できるバーコードがついている特殊なもので、比較的高価ですので有料とさせていただいております。窓口でご説明いたしますが、どうぞご了解くださいますようにお願い申しあげます。
他にもこのシステムを導入しているクリニックがありますが、患者さんに大変好評です。診察券を有料とすることは関係官庁にもきちんと認められているとのことですが、予約機能を入れた特殊な診察券ですので、予約の料金とお考えいただければ幸いです。予約診療を有料のサービスにすることも認められているそうですが、当院では毎回予約の料金をいただくのではなく、最初の1回だけです。このシステムを維持するためには、診察券そのものも機械もかなり高額なので、診察券の代金としてご負担いただくということにさせていただきました

有料の診察券、無料になれている方には、抵抗感があるかもしれません。しかし、診療内容やお配りしているパンフレットをみていろいろ感じていただければ、営利を目的にしたものではないこと、むしろもっとプラスになることがあるんだなあと笑顔でご理解いただけると思います。